丸雄組に聞いてみた
丸雄組は職人が中心の明るい雰囲気が自慢の職場です。気さくで笑顔の似合う先輩社員達に、会社や仕事内容についてインタビューしてみました。
代表取締役 CEO
阿部 実
MINORU ABE
- 創業時の思い出は?
- 20歳でこの道に入り、3年後、仲間とともに丸雄組を創業しました。6畳2間ロフト付き、アパートの一室からの始まりでした。私は石巻市牡鹿半島の出身で、父親は漁師、親戚もみんな漁業関係という環境で育ちました。豪快さの中に繊細さが求められ、天候に左右されるとびの仕事はどこか漁師に似ていて、私は「丘の漁師」だと捉えています。自身のルーツに通じるこの仕事を、一生続けていきたいと思っています。
- 最近の建設業界は?
- 昔は建設業界に対し「3K(きつい・きけん・きたない)」のイメージがあったかと思います。実は現在、業界全体の働き方が大きく改善され、「新3K(給与・休暇・希望)」が掲げられています。当社ではさらに独自の「3K(休暇・給料・キャリア)」を設定し、しっかりとした休暇、安定した給料、将来の可能性を広げるキャリアアップ支援に力を入れています。最近は現場の改善により女性の活躍も増えてきました。
- 人材育成の体制は?
- とび職人達が所属する工事課に関しては、県外の研修センターで入社後1ヶ月ほど基礎知識を学んでいただき、その後現場でのOJTという流れになります。工事課長が座学から現場での研修までしっかりとサポートするので、建設やとびに関する知識がなくても安心してください。もともと当社が重視しているのは、技能面よりも人間性。成長したい意欲がある方、元気で素直な方と一緒に働けるのを楽しみにしています。
工事課
櫻井 克之
KATSUYUKI SAKURAI
- 工事課ってどういう部署?
- 丸雄組の主力であるとび職人が所属する、工事の実行部隊のような部署です。基本的に入社後は皆工事課で経験を積みます。そのままとび職としての腕を磨く人もいれば、クレーンの資格を取得して重機課に行ったり、社外との交渉スキルを磨いて管理課に行ったりする人もいますね。私は最近課長という役職をもらい、部下の教育や技能アップのための指導をするようになりました。昇級はやりがいにもつながりますね。
- 丸雄組の自慢ポイントは?
- とび業界では、給与や休暇のシステムが整っていない会社もあるかと思いますが、丸雄組は就業規則がしっかり整っています。東北のとび業界ではトップクラスじゃないかと思いますね。「休暇」「給料」「キャリア」という独自の「3K」をベースに、資格取得支援制度はもちろん、いろいろな面で働きやすさが追求されているんです。時代に合わせて柔軟に規則を変えてくれるので、安心して長く働けると感じています。
- 未来の後輩に伝えたいことは?
- とびはモノづくりの仕事。働いている中で達成感が得られるし、やりがいを肌で感じられる仕事です。私にとっては、建設業界の中でも特におすすめしたい職種です。また、とびと聞くと昔の「ちょっと怖い」「危険な仕事」というイメージを持っている人もいると思います。でも最近は現場で怒鳴るような職人は少ないし、危険な作業にはしっかりとした安全対策が練られているので、そこは安心してもらえればと思います。
工事課
大平 伸一
SHINICHI OHIRA
- なぜとび職人に?
- 高校で進路について考えていた時、卒業した先輩達がとびとして働いているのを見て、素直にかっこいいと思ったからです。仕事の内容については正直あまりわかっていませんでしたが、大きな建物への憧れ、とび職人たちの服装や雰囲気への憧れが決め手になったと記憶しています。もともと高いところが好きだったこともあって、実際に働き始めてからは高所での作業自体が楽しく、自分に合っていると感じました。
- 鉄骨とびの魅力は?
- とび職にもいろいろな種類がありますが、鉄骨とびは重量物を扱い、高所作業が多いところが特殊だと思います。今までで一番高い場所だと、地上30mくらいのところで作業したこともありますね。ある程度の緊張感も必要ですし、技術も求められます。でも簡単ではないからこそ、鉄骨とびという仕事に誇りを持って働けるのだと感じています。今後は、今まで経験したことのないスケールのビルの現場に入ってみたいですね。
- 会社の雰囲気は?
- まず、皆やさしいですね。現場で他の会社のとびに会うこともありますが、現場に入るまでの段取り、作業員の丁寧な対応などを見ても、自分は丸雄組でよかったと思うことが多いです。資格の取得についても会社が全部バックアップしてくれるので、毎回助かっています。入社してから、基本である玉掛けの資格のほかにも、10個以上取得しました。資格の勉強中、すでに取得している先輩方から教えてもらうこともありました。
工事課
安藤 知生
TOMOO ANDO
- 丸雄組を選んだ理由は?
- 私はもともと別の会社で働いていたのですが、ある現場で丸雄組の阿部社長と一緒になる機会があり、その縁で声をかけてもらい、面接を受けて入社しました。阿部社長には、「この人と一緒に働きたい」と思わせる魅力があると感じましたね。現在は主に鉄骨とびとして仕事をしていますが、前職で橋梁関係の経験があったので、そういった案件が発生した際には、以前の知識と経験を活かして取り組むこともあります。
- これまでで一番遠い現場は?
- 横浜でアリーナを建てた現場ですね。最近だと青森の現場もありました。実は丸雄組では、片道100kmを超える距離の現場の場合、現場近くに長期滞在できる宿泊施設を用意してくれるので、通うのが大変ということはほぼありません。通いの場合でも、運転時間は最長1時間くらいでしょうか。その土地の美味しいものを食べたり、休みの日に有名な観光地をめぐったり、出張ならではの楽しみもたくさんありますよ。
- とびのやりがいを感じる瞬間は?
- やっぱり、一つの現場が安全に終わった時ですね。携わった建物が立派に完成するという達成感もありますが、それは一人で感じるものではなく、皆で一緒に仕事をして、一つの達成感を皆で共有できること自体がこの仕事の醍醐味だと思っています。丸雄組が皆仲良く働いているアットホームな会社だからこその感覚かもしれませんが。ぜひ直接この雰囲気を感じてみて欲しいですね。
工事課
菅原 一哉
KAZUYA SUGAWARA
- 持っている資格はいくつ?
- 今現在持っているのは、20〜30程ですね。とび職としてはまあまあ多い方だと思います。最初はとびがどんな仕事かわからないまま入社したのですが、先輩達に教えてもらいながら経験を積んで、先輩達が取得している資格を見たり、自分の仕事に必要そう、活かせそうと思う資格を検討して取得しました。溶接の作業が好きなので、今はアーク溶接やガス溶接など、溶接系の資格を取得しようかと検討しているところです。
- 入社して変化したことは?
- 働き始めるまでは目上の人と話すことが苦手だったんですが、今は大分慣れましたね。あと、クレーンを操縦するようになってから、とびの時には見えていなかった部分が見えて、全体の動きや効率を考えるようになりました。クレーンオペレーターに必要な忍耐強さも身についたように思います。これから先、とびとクレーンの両方をやる人材が増えてほしいですね。しっかり教えるので、興味ある人はぜひ丸雄組に来てください。
- 鳶とクレーン両方できるって本当?
- 現在はとび職の作業9割、クレーンオペレーターの作業1割、というバランスですね。入社8年目くらいの時、持病の手術で1ヶ月ほど休職したのですが、その時会社から「クレーンの資格を取ってみたら?」と声をかけてもらって、「いい機会かも」と思い受験することにしました。それほど勉強していなかったのですが無事資格を取得できて、今は鳶職とクレーンオペレーター、両方の仕事ができるようになっています。
重機課
籾田 忠憲
TADANORI MOMITA
- クレーンの免許はいつ取得?
- 丸雄組に入る前は土木の会社で働いていました。縁があって丸雄組に転職することになったのですが、その時点では建設の基本である玉掛けの資格もなく、クレーンの免許も持っていなかったんですよ。丸雄組で働き始めてから、自社所有のクレーンがあると知り、将来のためにも免許を取りたいと思い会社に願い出て、合宿免許で取得しました。取りたい資格や進みたい道について、柔軟に話を聞いてくれる会社だと思います。
- クレーンオペレーターの
やりがいは? - クレーンで扱うのは、鉄骨・鉄筋・型枠などの重量物です。人の力では持つことができない重量物をクレーンで運び、きれいに積み上がった瞬間、この仕事の楽しさを感じますね。クレーンオペレーターというのは特殊な仕事ですから、普通の人が乗れない車に乗って仕事をするということ自体がやりがいにつながっていると思います。現場での操縦もそうですが、現場までクレーン車を運転する業務もまた面白いですよ。
- クレーンオペレーターに
向いている人は? - とび職人が1人で現場に入ることはほぼありませんが、クレーンオペレーターは現場でたった1人ということがよくあります。例え仲間がいない場だとしても、初めて会う人に対してコミュニケーションをとれないと仕事にならないので、初対面で意思疎通を図れる人が向いていると思います。無理なことは無理と言えるのも大切ですね。あと、自分が突然休むと現場が止まってしまうので、普段から健康に気を遣っています。
管理課
阿部 隆博
TAKAHIRO ABE
- 管理課の仕事内容は?
- 各種会議や会合への参加、見積り作成、業者手配などのほか、営業の仕事も担当しています。実は入社以来ずっと現場に出て鳶職として働いていたので、管理課への異動を打診されたときは正直驚きました。でも責任のある仕事を任せてもらえるという嬉しさ、社長の期待に応えたいという思いから管理課に来て、今は手探りでいろいろ勉強しているところです。現場とは違う世界で難しさもありますが、やりがいも大きいです。
- 皆さんにメッセージを!
- 丸雄組は宮城県内でも数少ない専門工事業者です。他社に負けない技術と実績がありますし、誇りを感じています。プライドを持って働きたい方、職人として技を究めたい方にとって最適な環境を用意できると思います。また、この仕事は、建物が形として残り、地図にも残り、自分たちの記憶にもしっかりと刻まれます。一つの現場が終わる時の達成感はこの仕事ならではでしょう。皆さんと働ける日を楽しみにしています。
- 現場とはかなり違う?
- 管理課に来てからは、社外の人、初対面の人と会うことが多くなりました。現場では部下に指示を出す立場でしたが、今は誰かに何かをお願いして仕事を進める立場になりました。本当に、世界観がガラリと変わって、自分の考え方を思いっきり変えないといけないんだなと実感しているところです。あとは、単純に、体を動かす機会が減ったので、太りやすくなりましたね。体型維持もがんばっていきたいところです。
設計課
安部 定昌
SADAAKI ABE
- 丸雄組の好きなところは?
- 入社してから感じた印象は、若い人たちが多くて活気があるだけでなく、知識を持っている人が多くて、切磋琢磨している会社だなということです。私は前職のスキルを活かして働きたいと思い丸雄組に来たので、ここなら自分の技術を伸ばせる、もっといろいろな経験ができると感じました。実際、前職では取り組んだことのない仕事の機会が多く、周囲の先輩達にサポートしてもらいながら日々スキルを磨いています。
- チャレンジしたいことは?
- 現在は2DCADを使って仕事をしていますが、今後は3DCADにもチャレンジしたいと思っています。また、私はまだまだ現場での計画経験が少ないので、マンションやビルなど、大きな建物の計画にも取り組んでみたいと思います。設計課自体、これからどんどん新しいことに挑戦していくと思うので、設計の仕事に興味がある方、新しい技術を吸収しながら成長したいという方は、ぜひ丸雄組の設計課に来て欲しいですね。
- 休日の過ごし方は?
- もともと山登りが趣味だったんですが、子どもたちが独り立ちしてから、ずっと飼ってみたかった犬を飼ったんですよ。もう可愛くて可愛くて。休みの日は遠出せず、犬と一緒に過ごすことが多くなりました。犬のための料理もします。ささみを茹でたり、牛肉を焼いたり… 人間よりもいいものを食べているんじゃないかな。まだまだヤンチャ盛りで、クッションやソファがボロボロになりますが、もう気になりません。
総務部
和田 奈都子
NATSUKO WADA
- なぜ丸雄組の総務に?
- 前職でも総務の仕事をしていましたが、業務範囲が限られていて、物足りなさを感じていました。転職活動をする中で、丸雄組の総務ならいろいろな仕事ができると聞き、入社を決意しました。働き始めて感じたのは、聞いていた通りのチャレンジングな会社だなということ。会社の成長を支えるため、採用人事の窓口から、社員の給料計算、保険の手続き、経費の精算まで、非常に幅広い業務を任せてもらっています。
- 求職者にアピールしたいことは?
- まず社員が皆いい人です。裏表がなく、話しやすくて、穏やかな気持ちで働ける会社だと思います。同僚はもちろん、社長をはじめ役員もアットホームなんですよ。あとは、残業が少なくしっかり休めるところもアピールしたいですね。工事課だと16時台に退勤できる時がありますし、例えば年末年始に有給休暇をくっつけて長期で休むことも可能です。プライベートの時間を大切にしたい方に向いている会社だと思います。
- 趣味は?
- ヨガです。10年くらい前の健康診断の結果が悪くて、その時受けたショックがきっかけで始めたのですが、今ではヨガをやらないと背筋が伸びなくなって不調になるくらい、自分の中で不可欠なものになりました。ヨガ以外だと、お酒を飲むことが好きなので、友達とビールフェスに行ったり、居酒屋をめぐったりしてリフレッシュしています。休日はしっかり休んで平日がんばる、というリズムができていると思います。